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嫌なことを忘れるためのもっとも効率的な方法

公開日: : 最終更新日:2017/06/25 メンタルヘルス , ,

嫌なことは意外な方法で忘れることができます。

脳の記憶のメカニズムにもとづいた、もっとも効率的な方法を紹介します。

なぜ嫌なことほど忘れられないのか

人間の記憶は、まず第一にワーキングメモリと呼ばれる、一時的にものを覚えておく場所に記憶されます。ワーキングメモリ内の記憶は、風が吹くと飛んでしまうような不安定な記憶状態です。不安定なため、新たに情報が入ってくると記憶が上書き保存されて、古い記憶は忘れてしまいます。

「帰ったら洗濯しよう」とか「スーパーでにんじん買わなきゃ」とか日々考えていることはワーキングメモリに記憶されます。

経験あると思いますが、「あれ?何しようと思ってたんだっけ?」「買うものなんだっけ?」というのは、ワーキングメモリ内の情報が消えてしまっているときです。

逆に、覚えなきゃいけないことは、ワーキングメモリ内の情報をなんども反復することによって⇒本記憶(長期記憶)へ移動させることができます。長期記憶に移動した情報はなかなか忘れることができません。


そして嫌なことの記憶も、始めはワーキングメモリに記憶されます。

しかし嫌なできごとは印象が強いので、「あいつ絶対許さない・・・」とか「なんであの時ああしなかったんだ・・・」とか憎しみや後悔などの心理が働き、なんども脳の中で反復作業が行われます。記憶は反復することで、より強固なものになります。

人間は、不安なことを解消するときに高い能力を発揮します。

嫌な出来事は『不安』なのです。人間の脳は不安を解決するために全力を尽くします。その不安の原因を忘れることは、自分にとってマイナスだという深層心理を持っています。決して、嫌なことは忘れてはいけないのです。同じ失敗を繰り返さないために。だからなんども思い返すのです。

しかし、嫌なことを忘れないのは人間の本能であって、合理的ではありません。

嫌なことを忘れたほうがいい理由

「失敗は成功の基!失敗を忘れたら意味ないじゃん!」

たしかにその通りです。

しかし、嫌なことと失敗はちょっと違います。

嫌なこととは、例えば

①職場の同僚から暴言を吐かれた。

②スピーチで緊張してうまく話せなかった。

などがありますが、

①については、相手があることなのでどうにもできません。自分が同じ行動をしても、嫌みを言う人もいれば、ほめてくれる人もいる。人の数だけ反応が違うのです。世の中数十億人も人間がいるのに、一人ひとりの性格や態度で、いちいち腹を立てていてはきりがありません。忘れましょう。

②については、確かに失敗でもあり嫌なことでもあります。だけど、この失敗の事実嫌な感情は切り離して考えましょう。失敗の事実は次につなげるための糧にすればいいのであり、嫌な感情は忘れるべきです。そうしないと、嫌な感情に支配されて、物事を合理的に考えられなくなり、失敗を糧にすることもできなくなります。

つまり、嫌なことはたいてい他人のもたらすことであり、自分ではどうにもできないため忘れたほうがよい。それと、自分のせいであったとしても、嫌な感情は次に生かすための合理的行動を起こすために邪魔にしかならないから、忘れたほうがいいのです。

嫌なことを書きづつるだけで忘れられる

通常、ワーキングメモリの記憶はすぐ忘れてしまうので、忘れてはいけない大事なことはメモを取るなどして外部媒体へ保存をします。これでいつでもメモを見れば記憶がよみがえってきます。

しかし同時に、メモを取ることによって人は安心するので「ワーキングメモリ内の情報はもういらない」と判断し、ワーキングメモリ内の記憶を削除してしまうのです。メモを取る以前よりもメモを取った後のほうが、メモ内の情報を忘れやすくなっているということです。

このメカニズムを利用して、あえて嫌なことの詳細を文章に書きつづれば、安心作用により、脳の一時記憶の中から削除されるということです。

もちろんメモを見れば思い出すことはできますが、嫌なことをメモに取って、2度とメモを見なければ忘れることができるということです。

 

「もう遅いよ!ワーキングメモリ⇒長期記憶に移動してるよ!!」という人にも効果はあります。

そもそも、長期記憶というものも不完全で、やはり定期的に反復作業を行わないと消えてしまうのです。

例えば、一生懸命勉強して立派な資格を取ったとしても、何年も勉強しなければ忘れてしまいますよね。勉強して(反復作業して)長期記憶にしたものも、年数がたてば人間忘れてしまうものです。忘れないように、たまに数か月に1回とか勉強すればまた記憶は更新されます。(一度長期記憶したものは簡単に更新可能だからです)

嫌な出来ことは、「忘れてはいけない!」という心理が強く働くので、ちょっとしたきっかけで思い出したときに、「もっと無意識に細部まで思い出そう」と脳が働き始めます。

ここでブレーキをかければ、またすぐ忘れることができます。そのブレーキが「詳細はメモに書いてるから今思い出す必要はない」という意志なのです。『メモを見ればいつでも詳細がかいているよ』という事実が重要なのです。その事実があるだけで脳で細部まで思い出すことをやめれるので、記憶の更新作業はストップします。

ここで勘違いしないでほしいのは、「嫌なことを忘れたい」と思っていない人には効果がないことです。このブレーキをかけるのはあくまで自分の意志です。『メモに詳細があるという事実』がブレーキをかける手助けをするのです。

まとめ

忘れたいことをメモなどの文章にして詳細を書きだす。

「メモに詳細がある」という安心感の作用により、ワーキングメモリから記憶が削除される。

または、

ふと、忘れたい記憶が頭をよぎった場合、

「メモに詳細がある」という安心感の作用により、「これ以上思い出さないようにしよう」という自分の意志でブレーキ踏むことができる。

嫌なできごとをメモに書き出すことで、こういったメカニズムが働き、嫌なことを忘れやすくすることができます。

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