*

【同調圧力】他人の妄想で人生損しない生き方

公開日: : 最終更新日:2017/06/25 心理学

みなさんは同調圧力という言葉をご存じでしょうか?

自分は違うと思っていても、周りの人間に同調してしまう見えない圧力がある。これが同調圧力です。

同調圧力(どうちょうあつりょく 英: Peer pressure)とは、地域共同体や職場などある特定のピアグループ(英: Peer group )において意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制することを指す。
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E8%AA%BF%E5%9C%A7%E5%8A%9B

同調圧力は、他人の妄想に付き合うということと同じです。真に自分のやりたいことができないで、他人の妄想に付き合うのは人生損です。

人間の心理を学んで、他人の妄想に人生を左右されないようにしましょう。

集団の同調圧力の実験

心理学者ソロモン・アッシュが行った、集団の同調圧力の実験を紹介します。

7~9名の被験者グループに、カードに描かれている線の長さが同じものはどれか?を当てさせます。

18対のカードを提示し、一方に描かれた3本の線のうち、もう一方のカードの線の長さと同じものはどれかを、ひとりずつ順番に大きな声で回答するように求めます。

このカードに描かれた線は、微妙な差ではなく、誰が見ても答えが明確なものなのです。

実は、真の被験者は1人だけであとは全員サクラです。そして、真の被験者は最後に回答させるようにします。サクラは、18回中で12回そろって同じ誤答をするようにします。

その結果、真の被験者は4割近くがサクラに同調し、誤答をしたのでした。

つまり被験者は、自分の意志をまげて、多数派の間違った意見を選択したのです。

さらに、多数派に流されなかった6割の自分の意志を貫いた人々。この正しい選択をした人々は全員と異なった回答をしたとき、かなりストレスを感じたということも報告されました。

こうも言えます。「多数派に同調するのは心理的負担が少なく、楽なことである。」

同調圧力が起きやすい環境

同調圧力は閉鎖的な環境で起きやすいです。学校や会社など、閉鎖的な組織内でしばしみられる現象です。

閉鎖的な環境で多数派でも、社会全体で見れば少数派になることはいくらでもあります。単純に3人中2人が賛成し、1人が反対でも多数派の2人の意見が正しいと感じてしまいます。

分母が小さくなればなるほど、間違いが多数派になる確率が高くなります。

それに、閉鎖的な環境は正常な判断能力を奪われます。

たとえば、サービス残業が当たり前の会社。学校は子供が掃除をするなどです。

閉鎖的な会社の社員は他社の実情を知らない、これが当たり前だと思う、他社の実情を知っていたとしても、「みんなやっているから」という同調圧力によって間違っていても間違ってると言えない状況があります。

日本の学校の「掃除は子供がするのが当たり前」という常識もそうです。でもこれはグローバルスタンダードではない事実を学校関係者は知りません。知ったとしても、「みんなやっている」「日本人は過去今までそうやってきたから今があるんだ」という根拠のない主張などをし、狭い世界での多数派が正しいと妄信してしまうのです。

歴史的に見ても、同調圧力というのは恐ろしいもので、『魔女裁判で賛美歌を歌いながら魔女に薪を投じた人々』、『ヒトラー政権でユダヤ人絶滅演説に酔いしれて聞いていた人々』なども同調圧力のなせる技でしょう。

我慢が美徳とする同調圧力で損をする

日本人は義務教育で「我慢」を教えられ、我慢が美徳という風潮を作り出しました。その根深い風潮は子々孫々受け継がれ、家庭の教育でも親は子供にさまざまな我慢を強いります。

その我慢強い子供たちが大人になったときに得るものは、「なにごともほどほどに」という中途半端な思考です。

「我慢せずに好きなことをとことんやる!」ということに嫌悪感を持つように潜在意識に植えつけられているのです。それがスペシャリストに一歩なり切れない人が多い理由です。なにごともそつなくこなすジェネラリストにはなれるかもしれませんが、どっちの人材に希少性があるかは明白です。

我慢が美徳という同調圧力に屈せず、学校に通うのが正しいという同調圧力があることを理解する。この意識があると、違った生き方が見えてきます。

同調圧力は他人の妄想

本来、人は他人に迷惑をかけない範囲で、自分の好きなことを堂々とやるべきです。

そもそも同調圧力は、誰かが最初に正しいと思ったことが、間違っていたとしても利害関係などで同調する人が現れ、たまたま多数派になったがために、圧力が加わって大きくなっただけです。同調した人は洗脳されているだけなので、その人の妄想でしかないのです。

常に多数派が正しいわけではありません。なぜなら正しいかどうかは個々人で決めることだからです。

同調圧力という妄想の多数派がこの世界には多くあるという認識することで、今までと違った世界が見えてくるかもしれません。

『君の名は』は面白いという同調圧力

『君の名は』は人が面白いと思う要素が全部入っているので面白いと思うのは当然です。新しいものは何もありません。

こう批判した著名人がバッシングを受けました。

「自分が良いと思うことは、全員が良いと思うに決まっている」と思い込む人間がバッシングをします。自分がいいと思うものに異を唱える人がいたら、ものすごく反発するのです。こういうタイプは理系タイプが多いようです。(実際、批判する人は全体から見たらごく一部です。大多数は「どうでもいい」という人です。)

論理的に考えれば、人の価値観は個々人違うので、『君の名は』がつまらないという人がいるのは当たり前だとわかりますが、それが理解できないのです。そして、どうしても許せず、バッシングという行為をします。

多数派というバックボーンがあればあるほど、自分のセンスに自身を持つので、意見が違うものを批判するのです。

『君の名は』をあまり面白くないと思っている人はたくさんいます。しかし、「みんなが良いといっているから良いに違いない」、「自分だけつまらないと言ったらバッシングを受ける」などと深層心理で感じているので声大きくつまらないとは言いません。つまり『君の名は』は同調圧力が働く要素は満載なのです。

同調圧力は自由と間逆の存在です。良いものは良い、悪いものは悪い。マイノリティだろうがマジョリティだろうが、他人の妄想にだけは振り回されないようにしましょう。

関連記事

ソッコーで人の名前を覚える記憶術

エビングハウスの忘却曲線でお話したように、人間の記憶は反復により定着します。 その人の名前を呼

記事を読む

単純接触効果をビジネスで応用する方法

心理学は使ってこそ意味があるものです。 使いやすい心理効果の1つに単純接触効果というものがあり

記事を読む

怒りこそ知性ともっともかけ離れた感情

なぜ人は怒るのか? 抑えきれない感情が爆発してしまい、怒るのか。はたまた、怒ることで得られるメ

記事を読む

習慣力を鍛える心理学|挫折しないトレーニング方法

身に付けたい習慣があるのに、なかなか身につかないと悩んでいませんか? でもそれは仕方のないこと

記事を読む

クレーマーの心理|人はなぜクレームを言うのか

お店の従業員の接客態度が悪かった場合、あなたはクレームを付けますか? それとも、度合によるでし

記事を読む

美男美女は就活で得をする!ハロー効果とは!?

人は見た目が9割だなんて言葉よく聞きますよね。 果たして本当に人の魅力は見た目で決まってしまう

記事を読む

メタメッセージとは?洗脳された漫画キャラを例にして説明

メタメッセージという単語を初めて聞く方も多いと思います。 ABCというメッセージを送っているつ

記事を読む

アドラー心理学の目的論、その例と使い方

みなさんはアルフレッド・アドラーという精神科医・心理学者をご存知でしょうか? アドラーが創始し

記事を読む

宝くじを買う人はバカなのか?

不愉快になるタイトルですみません・・・ 宝くじを買う人はバカなのか?ということですが、確率だけ

記事を読む

目標は人に言わない方がいい?実験で分かった納得の真実!

目標があるときって、なんだか他人に言いふらしたくなりますよね。 目標を公言する理由は主に3つで

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

西野亮廣と堀江貴文の共著「バカとつき合うな」の内容

「バカとつき合うな」 タイトルで結論をもう言っちゃってるので、読

免許更新の視力検査を裸眼で乗り切るコツ!

病院で測ると裸眼の視力が0.1しかない私でも、運転免許の条件に「眼鏡等

キングダムハーツ3感想|初見プレイでも楽しめる?

キングダムハーツ3が2019年1月25日の本日発売されたので、早速購入

フリーランスを1年続けて気づいたこと

ここ最近は、主にウェブ記事のライターの仕事をして食べていってます。

成功者はなぜ叩かれる?脳科学的には仕方がないこと?

やたらと成功者を叩く人っていますよね。 でも、成功者を叩く行為っ

Macを安く買う方法|Apple製品購入の意外と知らない裏技

MacやiPhone、iPadなどのApple製品の購入は、Apple

怠け癖を治したい!仕事や勉強がはかどる意外な方法

私は怠け癖があります。 なんで、こんなに仕事や勉強を怠けてしまう

佐川急便を名乗るフィッシング詐欺多発!ショートメールに注意!

つい先日、「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りま

→もっと見る

  • sio(シオ)です。(@sio_629)

    大学時代は心理学を専攻。行政書士有資格者。高層ビルのタイル工事・カラオケ店舗勤務・テレホンオペレーター・ネットワークエンジニアなど様々な職種を経験する。現在は脱サラしフリーランスとしてライター、ブロガー、プログラマーの仕事をしている。年間100冊の本を読み、理系・文系両方のセンスを併せ持ったマルチな観点から独特の記事を執筆していくことを目指す。

    詳しいプロフィール⇒プロフィール

PAGE TOP ↑