ひろゆき『このままだと、日本に未来はないよね。』内容・感想
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書評
ひろゆきはここ最近急にたくさん本を出してますよね。
「自分で書く」じゃなくて「ライターが書く」が流行っているからでしょうか。
無敵の思考、働き方完全無双、論破力と何冊か出していますが、毎回全くジャンルの違う内容で非常におもしろいです。
今回発売された『このままだと、日本に未来はないよね。』の内容ですが、ひとことで言うと「日本の未来予想」です。
そして、ひろゆきなりの問題解決策が論理的でおもしろいです。
目次
『このままだと、日本に未来はないよね。』内容
いくつかおもしろいと思った内容を抜粋して紹介します。
「iPoneは売れない」という僕の予想はハズレていません
ひろゆきといえば、2008年にiPhone3が日本で発売されたときに、流行らないと予想し、見事に外しました。
これは結構有名な話なのですが、その言い訳のような内容になっていておもしろいです。
当時のiPhone3は、パソコンに繋いでアカウントを作らなければならなかったり、通話中に電源が落ちることがありました。
電話としては不十分だったため、ひろゆきは「流行らない」と予想しました。
しかし、3Gになって通信速度が早くなり、電源も落ちなくなり、iPhone4からはパソコンなしで使えるようになって、実際に日本では流行したのです。
そして、以下がひろゆきの言い分です。
つまり、普及するために必要な条件を販売後にクリアしていったわけです。もし、パソコン必須のままで今のように普及していたら僕の間違いなのですが、予想したときと条件自体が変わっていたので、条件が変わったら、売れるよね、という話です。
だから、やはり当時の僕の予想は当たっていたと思っています。
『ターミネーター』のようなAIの暴走は起きる
AIの暴走なんて映画の中だけの話だと思っていましたが、ここでもひろゆきは、冷静に分析をしています。
たとえば、頭のおかしな人が「3Dプリンター内に電力をためて、一気に放電させて爆発させる」といった命令をコンピューターウイルスをばらまくことも技術的には可能ですからね。
だから、同じようにAIの開発に携わる人が何かの表紙にAIをターミネーター化させるようなこともありえるので、現実になるのも時間の問題じゃない出ようか。
たしかに、悪意を持って操作すれば、人工的にAIを暴走させることはできますね。
火星移住より先に人類は自滅する
「地球が危なくなったら火星に移住する」みたいな話は聞いたことがある人は多いと思います。
実際に、テスラのCEOイーロン・マスクが、人類を火星に移住させる構想を打ち出しています。
でも、現実思考のひろゆきはこう言っています。
人類が移住をする必要性がよくわかりません。
たとえ環境破壊によって地球に住めなくなったとしても、そもそも地球環境を改善できないなら火星を人間が住めるようにする技術もないってことですから。
これは流石に正論すぎます。
火星に人間が移住できる技術さえあれば、地球環境改善なんて屁でもなさそうです(笑)
それと、「人口増加が原因で食糧不足になるから火星へ移住するんだ」という意見に対しても、経済合理性を考えればそりゃないだろうというこの考え方もおもしろくて好きです。
もし人口がそんなに増えることになれば、火星に行く前に隣の国から領土を奪うほうが手っ取り早いので、コストを考えると先に戦争になりますよね。
軌道エレベーターは失敗する
NASAや大林組は軌道エレベーターの構想を発表していますが、ひろゆきはこれも実現できないと予想しました。
軌道エレベーターを建設するには宇宙にたくさん人を送らなければならないので、その人たちを宇宙に飛ばすためのロケットがあるのなら、軌道エレベーターじゃなくても宇宙に行けていることになります。
言われてみればあたりまえって思いますよね。
だけど、こういう考え方をデキる人って少ないし、頭いいと思います。さすがひろゆきです。
キモくてお金のないオッサンにはうさぎを配る
タイトルだけ見るとなんのことか意味不明だと思います。
世の中には、職も友達も家族もなにもない人がいます。
そんな人が、ときに社会に迷惑をかける大犯罪を犯したり、自ら命を断つことがあります。
このような「失うことがなにもない人間」にうさぎを配れば、「俺がいなくなったらうさぎの世話をする人がいなくなる」的に考えるので、犯罪や自ら命を断つことが減るという考えです。
実際に、『人は弱い存在から頼られると幸せを感じる』というものがあります。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、貧困地域に食料としてウサギを配布しました。
ウサギは2ヶ月ほど飼育すれば、2.5キロぐらいに育つそうです。毎日の食事にも満足にありつけない人たちにウサギを配給すれば2ヶ月ぐらいしたら食べるだろうと思ったら、ペットとして名前を付け、一緒に寝てかわいがって、全然食べなかったそうです。
『このままだと、日本に未来はないよね。』ネットの反応
Aさん:「ひろゆきが書いてない感」とこの担当者の「ひろゆきに対して愛情が無い感」が出てる
Bさん:前作と比べるとただ愚痴を並べてるだけの文章の羅列なのがなんとも。
あと、ひろゆきのファンならわかるはず、みたいなレビューが気持ち悪い。Cさん:すべて賛成できるわけではないし、雑なところ(医療関係)も多いが、やはり、ひろゆき氏の話は抜群に面白い。
話がわかりやすい。
上記はAmazonレビューより抜粋した一部です。
下記はツイッターの反応です。
ひろゆきの新刊『このままだと、日本に未来はないよね。』買った。
タイトルはすごくネガティブだけど、この本を読むことに関してはすごくポジティブなワイがいる!
そして表紙の裏側の言葉!
この一言に尽きるわ! pic.twitter.com/BEMssw8Sn4— tkd@ミニマリスト (@tkd_drum) February 26, 2019
ひろゆき氏の本読んだ。「このままだと日本に未来はないよね」
この人はちょっと苦手だったがとても良かった。
「いかにして競争せずに幸せになるか」とか「上を見る人は幸せになりにくい」とか当たってる。
あと「日本すごい」への対論も説得力ある。— チンギスハン@米国株投資家ブロガー (@tingisuhan01) February 23, 2019
『このままだと、日本に未来はないよね。』読了。
あまりに面白く、2日で読み切りました。
読めば読むほど、本当に日本や世界はその通りの未来になるんだなぁと思います。今の日本や世界の状態が分かりやすく、論理的に予測してくれているので、この先どういう過ごし方をするのか真面目に考える。 pic.twitter.com/mQFcUrTk43— hrt_1610 (@hrt16102) February 27, 2019
読書完了。ひろゆきさんの配信をコンプしている私にとっては、最近のダイジェストといったところでしょうか。何冊も本が書けるような問題もわかりやすく数行で簡潔にまとめられていて気持ちいい。おすすめです。 #このままだと、日本に未来はないよね。
— ピースクラフト (@hiro0922d) February 26, 2019
西村博之さんのこのままだと、日本に未来はないよね。ひろゆき流時代を先読みする思考法を読了
私が考えていた日本の未来像と似ていたのは確かではありますが、統計を使ったり語彙力があるのでそこら辺は凄いと思いました。
なかなか面白い1冊でした
— ぶらぴよ (@piyopiyo69) February 26, 2019
ひろゆきの#このままだと、日本に未来はないよね。
を読んだぞー。これくらいの文字の大きさや行間が一番本として読みやすいよね。
内容もぎゅっと詰まってて面白かった。やっぱ日本ヤベーな、、。
けど俺は日本が好きだから、その中でどう生きていくか、
その対策もこの本に載っていたよ。— こばると@歯科医師 (@kohri27) February 24, 2019
『このままだと、日本に未来はないよね。』私の感想
Amazonレビューでも指摘されてしまいましたが、ファンとしては前作と比べちゃいますので、物足りない感は否めません。
ただ、そこらへんの有識者の本より全然面白かったです。
ちなみに、ひろゆきの本を買う層って堀江貴文さんの本を買う層と同じだと個人的には思います。
だけど、この二人ってぜんぜん考え方違うんですよね〜
ライターが書いてて本人は書いていないという点は一緒ですが(笑)
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