【iOSアプリ(ゲーム)の作り方】素人がリリースするまでの完全ロードマップ
公開日:
:
最終更新日:2019/03/25
プログラミング
現在プログラミングがまったくできない初心者がスマホアプリをリリースするためにやるべきことをまとめました。
Unityを使ったゲームアプリをiOSのApp Storeにリリースするまでのロードマップですが、Android版にも応用は可能です。
なぜなら、Unityで1個のゲームを作れば、プログラムを変更することなくiOS版もAndroid版にもリリースが可能だからです。
目次
iOSアプリの作り方①:C#を勉強しよう!
「iOSアプリを作るならプログラミング言語はSwiftでしょ?」
という情報を見たことがあると思います。
これは半分正解ですが半分間違いです。
Swiftを勉強してiOSアプリを作ることはできますが、初心者がいきなりSwiftでゲームを作るのは無理ゲーです。
ゲームを作るには、ゲームを動かすエンジンの役割を持っている「ゲームエンジン」という開発プラットフォームを使います。
一番有名で使いやすいゲームエンジンがUnityです。
そして、Unityで使うプログラミング言語がC#なのです。
Unityを使えば、iOS版もAndroid版にもリリースできますが、Swiftで作ってもAndroid版にリリースはできません。
C#の勉強でおすすめの方法は、paizaの無料講座を使う方法です。
paizaは様々なプログラミング言語を学習できますが、C#入門が全部無料になっていた(2019年3月現在)のでおすすめします。
iOSアプリの作り方②:Unityを勉強しよう!
C#をいくら極めてもすぐにゲームが作れるようにはなりません。
C#はpaizaのC#入門を一通りやるぐらいの基本的な知識だけでOKです。
あとは、作っていく内にプログラミングのスキルは上達しいくものです。
それよりも、ゲームエンジンのUnityの使い方を覚えなければなりません。
Unityの使い方は、ググればたくさん出てきますが、情報がまとまっていないので書籍学習をおすすめします。
本を使っての学習であれば、素人にも分かりやすいように1から説明が書いてあります。
ただし、必ず手を動かしながら本を読み進めていきましょう。
読むだけで、手を動かさないと全く上達しません。
本に書いてあるサンプルゲーム通りのものを3~4つ作るだけで、そうとう上達します。
まずは、Unityの教科書がおすすめです。
サンプルゲームはしょぼいものしかないですが、基本的なUnityの作り方とC#の使い方を学べます。
次にUnityではじめるC#をやります。
この本では、脱出ゲームと物理パズルゲームのサンプルが作れるので、それをパクってリリースすることも可能です。
どちらも基本的には2Dゲーム向けの解説書です。
Unityでは2Dも3Dも作れますが、はじめてなら2Dからのほうがいいでしょう。
iOSアプリの作り方③:サンプルゲームを改変しよう!
初心者の内は、1から10まで自分でゲームを作るのは難しいので、本に載ってあるサンプルゲームを改変してリリースする方向で考えます。
本に載ってあるサンプルゲームをそのまま出しても面白くないですし、そもそもAppleの審査に通らない可能性が高いので、2~3割はオリジナル要素を追加します。
それに、著作権の問題もあるため、サンプルゲームで使った素材をそのまま使ってApp Storeにリリースはできません。
ネットで探せばフリー素材は見つかりますし、自分で作っても良いでしょう。
基本的なゲームシステムはサンプルのまま使っても問題ありません。
なので、やることをまとめると、
①サンプルゲームをそのまま作ってみる
②著作権上問題ない素材に変更する
③ステージ数を増やしたり、オリジナル要素を入れたり、音楽を入れたり自分なりに改変する
この①~③をやるだけで1つのゲームが完成します。
iOSアプリの作り方④:広告を導入する
アプリ制作の目的の一つに「金儲け」がある人は多いでしょう。
アプリを使ってお金を稼ぐ方法は主に3つです。
①有料アプリで稼ぐ
②広告を入れる
③アプリ内課金システムを作る
この中で初心者におすすめできるのが、「②広告を入れる」です。
広告はGoogleが提供しているAdMob、または、Unityが提供するUnityAdsなどがあります。
これらは、Appleとは関係のない会社なので、売り上げ管理などもAppleのシステムではなく、それぞれGoogleやUnityのシステムで行います。
初心者にはどのように広告を導入しするのかイメージが湧きにくいかと思います。
ブログ広告などでGoogleAdsenseやASPのアフィリエイトを使った事がある人なら分かると思いますが、ほとんど似たようなシステムになっています。
自分が作ったアプリに自分専用の広告IDが記載されているコードを貼りつけます。
広告を出したいタイミングでそのコードが呼ばれるようにすると、広告が表示される仕組みです。
ただ、広告のシステムを組み込むと予期しないエラーが出ることが多々あります。
自分で調べて解決できればいいですが、初心者には難しいかもしれません。
広告導入がある意味、アプリ制作の一番のハードルです。
別にお金儲けが目的じゃないという人は飛ばしても結構です。
iOSアプリの作り方⑤:Appleに申請する
Appleはアメリカの会社なので、申請関係は英語を使います。
Google翻訳を使えば何とか読めますが、正しい日本語に翻訳されないと理解に苦しむケースが多いです。
また、こちらからApple側への返信も英語です。
それと、iOSアプリの申請は最初に12,000円を支払い、Apple Developerにならなければなりません。
お金を払ったからといって、必ず審査に通るわけでもありません。
それに有効期限は1年なので、Apple Developerへの登録はアプリが完成してから行うことが基本です。
詳しい申請方法はここでは説明しませんが、非常にハードルが高いことだけは覚えておいてください。
「何が何でもiOSアプリをリリースする」という人のみApple Developerになって手続きを進めましょう。
不安な方は、Appleはあきらめて、Android版でGoogle Playストアに出すことをおすすめします。
もちろん、同じゲームをiOSとAndroid両方に出すことは可能です。
iOSアプリの作り方まとめ
ゲームアプリであれば、Unityというゲームエンジンが優秀ですし、参考書籍もそろっているため、作ること自体はそんなにハードルは高くありません。
ただし、売れるゲームを作るのは難しいでしょう。
それに、広告導入をすると予期せぬエラーがバンバン出るので、何時間もググる時間と根気が必要です。
App Storeへのリリースするための審査も厳しいので、リジェクトされた際に、どのような理由でリジェクトされたのか、どこを改善したのかなど、Apple側とのコミュニケーションとして中学校レベルの英語が使える能力も必要です。
今回のロードマップで書いた①~③までは、だいたいの人ができると思いますが、④と⑤は結構難しいのです。
ですが、筆者自身も元々文系でプログラミングとかやったことない人間だったのですが、気合と根性でリリースすることができたので、頑張ればできると思います。
関連記事
-
【悲報】プログラミングは稼げません。。。「簡単に稼げる」という人の正体
「プログラミング学べば職に困らない」とか「プログラミングで副業でも稼ぐことができる」なんて話を数年前
-
プログラミング脱初心者になるための3つのステップ
Progateやドットインストールで一通り基礎を学び終わったプログラミング初心者は「次になにをすれば
-
プログラミングスクールはアフィカスのおかげで良い評判しかない
私はプログラミングスクールに通ったことはまったくなく、ネットで無料で手に入る情報や本を3〜4冊買って
-
【完全無料】バックエンドエンジニアになるための学習ロードマップ
プログラミングスクールに通えば次に何を勉強すればいいのか教えてくれますが独学だと次に何を勉強すればい
-
プログラミング独学の勉強時間は?|プの字も知らない初心者の経験
この記事は、プログラミングのプの字も知らないような全くの初心者の方向けのものです。 何を隠そう
-
「VBA」「マクロ」「VBE」「マクロの記録」の違い!Excelド素人にもわかる説明
「私、VBAはできないけどマクロはできるんだ~」 という人たまにいますよね。 これ、実は
-
無料プログラミング学習サイトprogateがすごい
昔プログラミングを学ぼうと思ってPHPの入門書を購入して試してみたのですが、1日で挫折しました(笑)
-
プログラミングと英語、子供に学ばせるならどっちがいい?
2011年より小学5,6年生から英語が必修化になりました。そして、2020年には小学3年生で英語を必
-
iOSアプリを作ってみてわかった初心者がぶつかる9個の壁
プログラマとしての経験値が少ない素人に毛が生えたぐらいの私が、iOSアプリをやっと申請までこぎつけた
-
プログラミング初心者にpaizaのスキルチェックをおすすめしたい話
プログラミング初心者はProgateやドットインストールをやったことがあってもpaizaのスキルチェ