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好きこそものの上手なれは本当だった!?その根拠とは

公開日: : 最終更新日:2017/02/19 心理学 ,

あなたはこんな経験ありますか?

  • ずっと習い事をしているが、ちっとも上達しない。
  • いくら勉強しても成績が上がらない
  • 覚えなきゃいけないことがなかなか覚えられない
  • たくさん本は読むが、数日たつと内容を忘れてしまうので身にならない

実は、これらはすべて人間の記憶力に関するある理由が関係してくるのです。

目次

なぜ人によって上達スピードが違うのか

同期入社なのに、仕事をどんどん覚えていく人、ぜんぜん仕事を覚えられず足を引っ張る人、この違いはなんでしょうか?

これはその人の仕事に対する意欲の問題です。

はい、終了。

 

・・・って、終わっちゃいましたが(^_^;)ちょっと待ってください。

なぜ意欲が高いと仕事を覚えるのが早くて、意欲が低いと仕事をいつまでも覚えられないのか?

それは、

意欲が高いと、物事を記憶するために必要なある行為をするようになるからです。

 

『会社で仕事ができない人』=『仕事に意欲がない人』でほぼ間違いありません。

「いや、彼はまじめでいつも一生懸命だ。しかし、ちょっと物覚えが悪くてなかなか上達しないんだよ。ゆっくり育てていくつもりだ。」

と反論する上司の方もいると思います。

しかし、まじめで意欲的に仕事に取り組んでいれば、仕事はすぐに覚えるはずなんです。

仕事に意欲がある人は、仕事を覚えようと努力します。

その努力とは、

仕事をきちんと覚えているかの確認作業をしていることです。

そもそも、仕事のしかたを1回聞いただけじゃ、すぐに忘れてしまいます。でも、忘れたら仕事になりませんよね。だから、自分が覚えているかの確認作業をきちんとやるのです。

しかし、意欲が低い人は、仕事を忘れてはいけないという意志が欠如しています。この意志がないと確認作業をわざわざ行おうという行動はしないものです。

この『覚えているかの確認作業』とはつまり『記憶を思い出す作業』のことです。

これをやるかやらないかが仕事の上達で一番重要なことなのです。

記憶を思い出すことで記憶は定着される

物事を記憶するためには”思い出しの反復作業”が全てです。

新しい漢字を覚えようとする場合、何度も何度もノートにその漢字を書いて覚えた経験ありますよね。

だけど、ただ何回もノートに書くだけじゃダメなんです。

『思い出す』という脳の動作が全てなのです。

視界にこれから書く漢字が見えた状態でまたその漢字を書く。

これじゃあただ書き写しているだけで、思い出すという脳の働きがありません。これでは記憶の定着にはいたらないのです。

きちんと、ヒントも何も見えない状態で、自分の記憶だけを頼りにノートに漢字を書く。この『記憶を思い出す』という作業を反復することで記憶がどんどん定着していくのです。

仕事においても、一度聞いただけでは忘れてしまうから、自分の力だけできちんとその仕事ができるかやってみる。これが『記憶の思い出しの作業』です。そして、その作業を反復すればするほど記憶が定着していくということです。

知識が多い人ほどその物事に長けている

物事の上達には、そのものに関する知識が重要です。

仕事、勉強、スポーツ、音楽、ありとあらゆるもので『知識』が上達に一番必要なものです。

知識は記憶して身に着けるものです。

そして、記憶は”思い出しの反復作業”が必要だと説明しました。

たとえば、バスケットボールでなんどもシュートの練習をする。これもベストな体の動きを思い出しの反復作業しています。それにより、ベストなシュートフォームという身体の動きの知識が脳にたくわえられるのです。

こういった知識が多い人ほどその物事に長けてるということになります。

好きなことは何もしてないときでも思い出す

好きなことはなんとなく常に考えちゃいますよね。これが記憶の思い出し作業になるんです。

いままで過去好きだった人の名前って思い出せますか?

意外と幼少期から現在に至るまでの歴代好きだった人の名前を言える人って多いと思います。

でも、その人の名前って別に「何度も紙に書いて反復作業して・・・」なんて覚えようと努力したりしてないですよね。(なかにはいるかもしれませんが・・・)

これって、好きだから常に頭の中で記憶の思い出し作業が行われていたってことなんですよ。

何十年も前に好きだった人の名前を言えるってことは、当時それだけその人のことを考えていたってことです。それは努力でもなんでもなく、自然と考えていただけです。

何十年も前の人の名前を言えるぐらい、好きなことは記憶しやすいということです。

好きなことで勝負しろ

これを考えたら、好きでもない仕事をするより、好きな仕事をするほうが断然有利だと思いませんか?

自分の好きじゃない分野で勝負したって、その分野が好きな人には絶対かないません。

好きな人は常にそれを考えていますから、思い出しの反復の回数がケタ違いなのです。

たとえば、同じ1時間勉強しても、好きじゃない人は1時間の勉強量でしかありませんが、好きな人は1時間の勉強をやめたあとも普段なんとなく頭の中だけでその勉強内容を思い出している。その思い出しの時間が2時間だとしたら、合計3時間も勉強したことになる。

だから自分の好きな分野で勝負しないと、自分の好きな分野で勝負している人には絶対かなわないのです。

常に考えてることを好きになる

じゃあ自分の好きじゃ無い仕事をしている人はどうなるの?

転職なんてできないよ・・・

という人は多いですよね。でも安心してください。

「やっているうちに好きになった」

という経験はないですか?

人間の脳は、

好きだから、常に考える

ということなのですが、逆に

常に考えてるから、好き

ともなりえます。

たとえば、全然タイプじゃないんだけど、毎日会って話をしているうちに好きになった。

というのがまさにこれ、心理学で単純接触効果といいます。

繰り返し接するとそのものに対する好感度が上がるというものです。

これも、毎日会うということは、毎日その人のことを考えるということで、常にその人を考えているから、好き

という原理です。

しかし、ただただ考えれば好きになるわけではありません。

ときには毎日の記憶のおかげで嫌いになるときもあります。

好きなことを考えているときの気持ちを思い出してみてください。

リラックスしたり、わくわくしたり・・・

それと同じような精神状態で、特に好きじゃないことを常に考えてみる。

 

・・・難しいですよね。

好きな音楽を聞きながら、好きなご飯を食べながら考えてみてください。

結構人間の脳は単純なところがあって、好きな音楽を聴いてリラックスしているときに考えていることも、その考えをしているからリラックスできてるんだと勝手に勘違いします。そして、常に考えているから好きなんだとまた勘違いをします。

この脳の単純なところを利用して、嫌いな仕事も好きにしてしまおうという技です。

まとめ

脳は思い出しの反復作業で記憶を定着させる。

好きなことは常に考えてるので、自然と思い出しの反復作業が行われている。

知識がある事柄は上手になる。

好きじゃなくても、常に考えて好きになることもできる。

以上、好きこそものの上手なれの理由でした!

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