成功者はなぜ叩かれる?脳科学的には仕方がないこと?
やたらと成功者を叩く人っていますよね。
でも、成功者を叩く行為って自分の首を絞めていることと一緒ですよ。
なぜなら、「成功=悪」って自ら潜在意識に刷り込ませてるんですから、成功者を叩いている一般庶民が成功することはありえません。
それに、たとえバッシング行為などで成功者を自分と同じ地位に引きずり下ろすことに成功したとしても、決して相対的に自分の地位が上がるわけでもないんです。
つまり、成功者を叩く行為は全く持って無意味どころか、自らの成功へのキッカケの妨げになるので絶対やらないほうが良いんです。
目次
カーリング女子は叩かれやすかった
カーリング女子日本代表が世界選手権で銀メダルを取り、メディアに多く取り上げられました。これは社会的に成功したといっても良いでしょう。
しかし、一方でツイッターでは一時期多く叩かれていました。
「もぐもぐタイムってなに?」「ネイルしてスポーツやるな」「喋り方がなんか嫌い」など、かなり理不尽な叩かれ方です。
このように叩く人の多くは、カーリング女子日本代表へ対する嫉妬や僻みです。
人間は、自分が届きそうな相手ほど僻みの対象にしやすいです。
逆に、まったく手に届きそうな相手のことは「雲の上の存在」として見るため僻みの対象になりません。
たとえば、年収100億円あるどこかの大富豪よりも、自分より年収が200万円高いご近所さんのほうが僻みの対象になります。
カーリング女子日本代表の場合、「カーリング」というスポーツが簡単そうなイメージがありますよね。実際は難しんでしょうけど、卓球やテニスなどの他のスポーツに比べ、運動量も少なく、「なんか自分でもできそう」と思ってしまいます。
それと、スポーツ選手ですから、モデルや女優のように容姿で選ばれてその場にいるわけではない人達です。なので、容姿的にも手の届く距離にいます。
これらの条件がそろっており、メディアでもてはやすものですから、結果叩かれやすくなってしまったのです。
類似性と獲得可能性が高いと叩かれる
カーリング女子日本代表が叩かれたことを心理学的に分析すると、類似性と獲得可能性が高かったと言えます。
類似性とは、趣味、性格、性別、容姿、立場など自分に似たポイントがどれだけあるかを表す指標です。つまり、自分に似た人間が自分より優れたものを手にした場合、心理的に嫉妬の感情が生まれやすくなります。
ここで言う類似性とは客観的な事実もありますが、主観的な物でもいいです。自分が似てると思っていれば、たとえ客観的に全然違っていても類似性を感じて嫉妬の感情が生まれやすいのです。
獲得可能性とは、相手が持っているものに対し、自分がそれを得られるかもしれないという可能性の事です。もしかしたら、それを手にしていたのは相手ではなく、自分だったかもしれないと感じると妬みの感情が生まれやすくなります。
獲得可能性は主観的な物でもいいのです。本当に成功をつかんだ人間は嫉妬している人間の数倍努力しているはずなのですが、それを棚に置いて「自分にも可能性があった」と思ってしまい妬む人も多いです。
なので、カーリング女子日本代表を主に叩いている人は、同じ性別である女子がほとんどです。運動量が少ないスポーツというところから、体力に自信のない多くの一般人にも類似性があると勘違いされやすいポイントがあります。
「もしかしたら、自分もカーリングができるのでは?」という獲得可能性も他のスポーツと比較して大きいと思います。
反対に、別の国の大金持ちやIQ180の天才学者など、類似性や獲得可能性がまったくない相手に対しては僻みの感情が生まれづらいので叩く対象になりえません。
出る杭を打つのは脳の機能
人間はもともと集団で狩りをして生活していました。
組織的にそれぞれの役割を作り、獣を狩るためには、規格外な行動をとる人間は邪魔です。周りの人間の命を脅かす結果になります。
よって、規格外な行動をとる人間を廃除する仕組みが脳に備わっていたと考えられます。
現代になっても、人間は組織を作り、目的のために集団行動をとりますよね。その組織で集団行動ができない人がいると、いじめ等によってその人物をハブくのは人間の特徴です。
周囲より劣っている人間も周囲より優っている人間もどちらも集団の輪を乱す異質な存在と人は思ってしまいます。
つまり、出る杭を打つのも同じ脳の機能で、成功者は大多数の人と違う「異質」であるため叩く対象になるのです。
学校教育も悪い
「個性を伸ばそう!」
とか言っときながら、学校でやっていることは集団生活や団体行動で個性もくそもありません。
決められた時間に登校、決められた授業、団体や連携の大切さをうたった学校行事、画一的な成績の付け方、同じ服装(制服)・・・・あげたらキリがありません。
こういった学校教育で育った人間は空気を読むようになります。そして、空気が読めない人間は「異質」ととらえてしまうので攻撃の対象になるのです。
成功者たちはある意味「空気が読めない」人たちです。
空気を読まず、他と違う事をしているから成功しているので、空気を読んでいる大多数の人間からは「ズルい」と思われてしまいます。
ちなみに、空気を読まないのがイタリア人です。そのおかげでイタリア人には個性豊かな世界的に有名なデザイナーやクリエイターが多くいます。
イタリアの学校では、他人と違う事を言うと評価されるそうです。他人と同じことを言う日本人とは真逆です。
まとめ
他人を叩いて得する事は何もありません。
ただ、人間の脳には集団から外れた行動をとる人間を廃除する仕組みがあります。
しかし、私はそのような本能に逆らってこその人間だとも思います。
この記事を書くにあたり参考にした本
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