IQは遺伝することが判明
プロスポーツ選手の子供が運動神経が良いように、頭の良い親からは頭が良い子が生まれます。
これは、育てた環境を差し引いてもきちんとしたデータがあります。
一卵性の双子を別々の親の元で育てても、性格や知能が一緒なのです。
目次
IQの遺伝率は77%
橘玲氏の著書「言ってはいけない 残酷すぎる真実」によると、
論理的推理能力の遺伝率は68%、一般知能(IQ)の遺伝率は77%だ。これは、知能のちがい(頭の良し悪し)の7~8割は遺伝で説明できることを示している。
とのことでした。
不都合な遺伝の事実を受け入れる
「黒人は足が速い」という事実はなんとなくみんな受け入れられるのに、「IQは遺伝だ」と言われるとなかなか受け入れがたいですよね。
ちなみに犯罪心理学ではサイコパスの遺伝率は81%です。約20%は環境なのですが、ここで言う「環境」とは「子育ての環境」ではなく「友達関係」です。(子供の性格や能力は子育て環境はほぼ影響しないという事実がある)
差別になるので、遺伝に関して都合の悪い事実は公になりにくいのです。
しかし、悪いことも遺伝することは事実なのでいくら隠しても仕方ありません。事実を認めた上で、それなりの対処をする必要があります。
それに、サイコパスは悪いことばかりじゃありません。社会的な成功者もサイコパスと言われる人が多いのです。
サイコパスは恐怖を感じにくい人で、その性質のおかげで起業家として成功している場合が多いのです。
遺伝の壁は超えられるのか
遺伝により親並みのIQだとしても、訓練次第でIQは高められるし、親以上の社会的成功を収めてる人はいくらでもいます。
しかし、兄弟でも性格や能力が違うように、遺伝子の当たり外れがあります。運よく当たりの遺伝子をもらった人は親以上の能力を得られるけど、そうでないと親並みかそれ以下の人生になります。
「遺伝の壁」に気づいて努力すれば壁を超えることはできます。しかし、壁に気づくのは大人になってからです。性格形成やどのような学校で何を学んでどんな職業に就くかなどは成人する前にほぼ決まってしまうので、いくら大人になってから「遺伝の壁」に気づいて努力しても、ますます壁を感じることでしょう。
簡単に超えられないから「壁」なのです。
運動神経やIQがほぼ遺伝である以上、自分の親を見ればだいたいの自分の能力がわかってしまうのです。
まとめ
今の自分と親を比べてみると、年収、友達の数、付き合った異性の数、得意分野、身長、体重、視力・・・ありとあらゆることが親に似ているはずです。恐るべき遺伝の壁・・・
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