老害は如何にして出来上がるのか、老害の特徴とその対処法
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最終更新日:2018/09/12
コミュニケーション能力
現在の日本は、日本人の約30%が老人という異常事態です。そんな少子高齢化の日本では、必ずと言っていいほど「老害」といわれる、とってもめんどくさい老人がどんな組織にも1人はいます。
若者は皆、老害の対処方法にとっても困っているのです。
老害の定義は、グーグル先生によると、
自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪。
だそうです。
私の会社の部署にも、老害が1人います。
私なりに老害を観察し、気づいたこと、老害の対処方法を書きたいと思います。
目次
老害の特徴
年をとっているだけで、老害とは呼ばれません。
年をとっていることによることが原因、または年をとっているにもかかわらず、若者と張り合って、他人に迷惑をかけてしまう人を老害といいます。
そんな、社会の害悪でしかない老害の特徴を4つ挙げます。
自信過剰である(プライドが高い)
老害といわれる高齢者は、自分にとても自信があります。
それは、60年以上生きてきた自分は、若者よりも知識が豊富だという自負があるからです。
自分に自信をもつことは良いことです。しかし、自信が過剰になってはいけません。自信過剰におちいると、冷静に物事を見極める能力が低下し、さまざまなミスをしたり、思い込みで間違った判断をすることになります。
さらに、自信過剰なものですから、自分の失敗を絶対みとめない(気づかない)のです。
明らかなミスも他人のせいにし、周囲は迷惑をこうむるのです。
他人の話を聞かない(聞ける知能がない)
自分の主張は通そうとするけど、人の話しはまったく聞きません。
自分以外の人間のいうことなんてゴミだと思っていますから、人の話をきちんと聞こうというモチベーションは皆無なのです。
常にそんなモチベーションなものですから、ちょっと難しい話をされると頭が回らず、「話にならない」などと捨て台詞を吐いてその場を離れます。
通常、相手のことを尊重していれば、どんなに難しい話だろうと、理解に近づけます。しかし、老害には、相手に寄り添おうという気持ちがまるで無いので、単純なことしか理解できる知能が無いのです。
私の会社にいる老害社員は、仕事上のコミュニケーションでも、私の話を最後まで聞かず、少ない情報で「それって、○○だろ!」と自分の人生経験で即答してしまい、なかなか最後まで話をさせてくれません。いくら話の続きがあると言っても、完全に自分の中でストーリーが出来上がってしまっているようで、聞く耳もたずなのです。
アグレッシブコミュニケーションである
老害は、他人とのコミュニケーションにおいて、常に自分のことを最優先にします。
アグレッシブ(攻撃的)な態度(大声で威嚇したり、暴言で相手を傷つけたり、自分勝手な理屈で相手を振り回したり)で周囲の人を押さえつけるのです。
どんなに自分が悪くても、非を認めず、しまいには自分に都合が悪くなると、捨て台詞を吐いて逃げます。
コミュニケーションにおいて、自分が勝つことがなにより大事なのです。
他人を負かすことにより優越感を得たい思うことは人間だれにでもありますが、コミュニケーションにおいてもそれをやってしまうと、完全に嫌われます。
しかし、年をとるにつれ、能力が低下していくので、プライドが高い老人は、もはや相手を罵倒することでしか優越感を得る方法がなくなるのです。アグレッシブコミュニケーションは自分に能力が無いことの裏返しです。恥を知ってほしいものです。
ある意味中二病である
私個人的には、老害は中二病のまま老人になった人だと思っています。
中二病の特徴で、他人と違うことがしたい(言いたい)というのがあります。
老害社員は、社内でみんながひとつのことについて相談している中、一人だけ違うことを言って場を困惑させます。
社内のみんなは、(老害がまた変なこと言ってるよ・・・)と心の中で思っているのですが、老害社員はそれに気づきません。
老害社員は、まわりと違うことを言って、注目を集め、自分が優秀であることをアピールすることが目的なのです。
「自分は違った角度から物を考えられる、頭のキレる人間だ!」
というむなしいアピールです。
しかし所詮、老害ですから、言ってることはだいたい的外れなのです。
そういった発言に周りはあきれているのに、当の本人は気が付きません。
老害になる人とならない人
加齢とともに、誰にでもいずれ能力の低下は訪れます。
能力が低下すると、なかなか他人に認められる機会が少なくなります。
多くの人間は優越感というものを原動力に動いているのですが、能力が低下すると、優越感を得る機会も減ります。
社会から必要とされなくなった老人が、次にとる行動が、他人を罵倒して優越感を得るという方法です。
他人を罵倒することは何の能力も要らず、気軽に優越感を得ることができます。
自分本位の考え方を持っている人は、高齢になった場合、このような方法を取りがちなのです。
ゆえに、老害と呼ばれるのです。
対照的に、老害にならない人もいます。
彼らは、優越感の奴隷ではありません。
自分の生きる価値を優越感以外のものに求めているので、他人を罵倒してまで優越感を得ようとはしません。
いくら加齢とともに、能力が低くなろうと、関係ないのです。
彼らは、自信の能力の低下を受け入れ、若者の話を対等な立場として聞いてくれます。
老害にならない人は、素直に、自分よりも若者のほうが優れていると認められる人なのです。
老害の対処方法
高齢化の昨今、このような大変迷惑な老害をどう処理していけばいいのか大変悩みますよね。
一番いいのは近寄らないことなのですが、小さな組織で仕事をしているとなかなかそうはいきません。
だけど、対処法はなるべく近寄らない以外に無いと思っています。
他人の性格を変える努力は、地球を指で押して動かそうという努力と一緒です。(つまり無駄な努力)
いくらこちら側が気をつけていても、老害に関わると何かしらのケガをしてしまうので、なるべく近寄らないに越したことはありません。
近寄らない以外で、対策があるとすれば、おだてて気に入られることです。
でも、私的にはそれは嫌です。
とっても失礼きわまりない老害をさらに褒めちぎっておだてるなどという行為をするぐらいなら、会社を辞めます。(私にもプライドはあるので)
おすすめは、気持ちの持ち方で対処するという方法です。
老害は若者よりも先に亡くなりますよね。人間、亡くなったら骨も残らず、どんな主義主張もゴミになります。
老害が他人をゴミのように思っているのなら、こちらも老害をゴミのような目で見ます。
自分より先に亡くなる老害の言うことをいちいち真に受けるなんてバカらしいのです。
または、虫だと思って無視します。
人間だから話せばわかると思うからダメなのです。老害は虫です。話が伝わる人間ではありません。
虫は行動が予測できず、キモい存在です。老害も同じですね。
それと、仲間うちで共有することでストレスを軽減させることも重要です。
人間、共感できることがあるだけで幸せを感じられます。老害という共通の敵があるということを、仲間内で共有しましょう。社内に老害が1人いれば、老害に苦しめられてる人は必ず複数いるはずです。
他人の悪口はどんどん言ってもいいのです。
言ってダメなのは、根も葉もない噂や他人を陥れるための嘘など、法に触れる行為だけです。本人に聞こえなければ、悪口はたくさん言いましょう!
共通する嫌いな相手の悪口を仲間内で共有することが、ストレスを軽減させるので、老害に困っている方はぜひお試しください。
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