常識や伝統を疑え!世の中は効率的な仕事を邪魔する無駄な思考であふれてる
みなさんの周りで、「常識」や「伝統」という言葉をやたら振りかざす人はいませんか?
- 社会人としての常識
- 健康の常識
- いままでの伝統があるから・・・
しかし、「常識」や「伝統」という言葉ほど疑わしいものはないでしょう。
「常識」や「伝統」という言葉には目には見えない圧力があります。
この圧力によって、疑うということを忘れ、思考停止になってしまうのです。
目次
世間の常識は10年以上遅れてる
科学技術の発展により、いままで常識とされていたことが覆されるということはよくあります。
科学技術以外にも、法律や人口の変化などにより、社会のありとあらゆるシステムが変われば、当然常識も変わっていくはずです。
しかし、世間の常識というものはリアルタイムで変わりません。
「科学的な発見で今までの常識が覆された」といくら報道しても、世間に染み付いた常識というものは簡単には変わらないのです。
たとえば、近年常識になりつつある「お肉は太らない」という事実。
参照⇒肉食ダイエットは確実に痩せる!?
太る原因はお肉でも脂質でもなくて、糖質が原因です。
この事実は10年以上も昔から言われていたのですが、いまだに「常識」にはなっていません。
TVなどのメディアで糖質制限、肉食ダイエットなど取り上げているのはたくさん見かけますが、常識にしばられている人には響かないようです。
いまだに、「油は太る」「コレステロールは体に悪い」「お肉好きだから太ってる」・・・など、間違った常識をどうどうと喋っている人がたくさんいます。
事実に常識が追いつくころには、さらに新たな事実が生まれてきます。
常に「常識は間違っている」という疑いの目で見て、鵜呑みにせず最新の情報を仕入れることが重要です。
伝統を理由にやり方を変えない人々
私の経験上、大手の企業で働いて、「今までの先輩たちの伝統だから」という理由で、効率の悪いやりかたで仕事をしている人をよく見かけました。
でも、ちょっと考えてみれば「伝統」なんて仕事にとってまったく無意味だということに気づきます。
会社の目的は利益を上げることです。
無駄な行為は生産性を下げ、利益を縮小させる原因となります。
ITの進歩により、今までやっていたことをコンピュータに任せ効率化をはかることができます。そもそも、不要な業務を「伝統」という位置付けをし、無駄なことをしている場合もあります。
「伝統」は昔は正しいやり方だったかも知れませんが、社会の変化とともに非効率なものになっている場合が多いのです。
しかし、「伝統がある」と言われると、なんだかそれが正しい気がしてきますよね。
それは日本人が伝統というものをあまりにも信用しているからです。
伝統工芸品や伝統芸能など古くからあるものを大切にする気持ちはわかりますが、仕事に関してまで伝統を持ち込むのは完全に間違っています。
寿司屋業界の伝統を打ち破った寿司屋アカデミー
寿司屋業界の常識では「一人前になるまで10年以上かかる」です。
初めて寿司を握れるようになるまで数年かかる場合もあり、それまでずっと下働きを強いられます。
でも実際これってものすごく効率が悪く、無駄なことだらけなのです。
下積みなんか何年もやったて寿司を作る技術が上がるわけありません。「見て覚えろ」というのも非効率すぎます。握らないと覚えられるわけないのです。
寿司屋アカデミーであれば最短で2ヶ月ほどで一流店の技術を習得できます。
実際、寿司屋は特別複雑なことをやっているわけではありません。フランス料理なんかと比べたらものすごく単純な方です。世間一般的なサラリーマンの仕事のほうがずっと複雑です。だからこそたった2ヶ月で技術を習得できるのです。
この事実がなぜか寿司屋業界ではタブー視されていたのではないでしょうか?実際、寿司屋アカデミーに対する批判がいまだに多いのはなぜだかはわかりませんが、今まさに下働きをしている人は、くだらない伝統や常識で、何年も人生を無駄にしないように即行動をすることをお勧めします。
クールビスを広めた小池百合子さん
東京都知事の小池百合子さん、実は環境大臣時代にクールビズを広めた本人なのです。
当時サラリーマンは真夏にも関わらず背広を着て、汗をダラダラ流しながら仕事をしていました。
これが、サラリーマンの常識だったからです。
不都合極まりないのに「常識だから」という理由でのみ不便なことをしていました。
しかし、環境大臣という権威のある人が「クールビス」を唱えたことにより一気に広まり、真夏に背広を着ている人は今や見かけません。
権威のある人から言われるまで、不合理でも「夏でも背広を着るのがビジネスマンの常識」と信じられていたのでした。
常識や伝統を大切にしてしまう目に見えない圧力の正体
人と議論を交わしていると「こんなの常識でしょ!」と言われることがあります。
それを言われると困ります。「常識かぁ・・じゃあ仕方ないな・・・」
なぜか常識という言葉は、妙に説得力があります。
常識とはつまり、『多数の声』なのではないでしょうか。
多数決や民主主義のように「多いほうが正義」。このような意識が人々に染み付いていて、「常識」と言われることと違うことをしようものなら、「非常識」呼ばわりされる。なので、常識を否定できない。これが目に見えない圧力の正体です。
伝統もそうです。
「日本の伝統」にケチをつけようものなら、いろんなところからバッシングが来そうです。
私は、歌舞伎なんてちっとも面白いとは思いませんが、TVで歌舞伎を批判している人って見たことないです。伝統芸能だからでしょうか?
「伝統芸能だから守らなくてはいけない」という意味がわかりません。
気持ちは理解できます。しかし、守らなくてはいけない根拠が意味不明です。
これを言うと、本来私が個人的につまらないと思っているだけなのに、なぜかバッシングする人が多いのです。、他人がとやかく言う権利はないはずです。
スポーツでも「バスケが嫌い」というよりも「野球が嫌い」と言ったほうがバッシングが増えます。日本では野球のほうがメジャーなスポーツだからです。
この多数の圧力が、「常識」や「伝統」という言葉に込められているのです。
多数であることは、論理的・合理的に考えれば物事の正誤と無関係です。
さらに、間違った常識によって、勝手に多数だと思い込んでしまっている場合が多いのです。
これに気づくと、議論の場で「常識」を口にした人に、「ちょっとまった!」をかけられるのではないでしょうか。
ITの進歩によって常識の変化のスピードが上がっている
近年IT化が急速に進み、情報の伝達のスピードが上がっています。
つまりは、常識の変化のスピードも上がっているということです。
いままでの古い考えではあっという間に世間に置いていかれてしまいます。
年を重ねている人ほど常識にしばられています。昔はそれでも通用していたのです。それは、昔はインターネットが無かったので、情報伝達が今と比べ遅いからです。古い常識を信じていても世間に取り残されることはありませんでした。
その習慣があるから情報通信が発達した現在でも、ある年代以前の人は常識にしばられやすい傾向があります。
「頑固」と呼ばれる人も同じです。
「頑固」と言われる人は年配の方が多く、情報伝達が今よりも遅れている昔の世代の人たちです。
昔は通用していたので、常識や伝統を鵜呑みにしてしまっていて、自分の中の常識と違う新たな情報を受け入れることができない体質になっているので「頑固」なのです。
常に自分の中の常識を疑うクセをつける
人は往々にして「自分が正しい」と思ってしまうものです。
しかし、常に自分の中の常識を疑ってみてください。
自分の中の常識を疑うことで、世の中の常識を疑うことができるのです。
常識を打ち破ることで売れた本
たとえば、「人は見た目が9割」というベストセラーになった本がありました。「人は見た目じゃない」という世の中の常識。これを真っ向から否定するタイトルでインパクトがありますよね。
この本も著者が自分の中の常識を疑ったところから始はじまったのではないでしょうか。
「人は見た目じゃないっていうけど、本当は違うぞ??もしかして自分は間違った常識を持っているのではないのか?調べてみよう!」という感じだったのではないでしょうか。
ちなみに私はこの本を読んではいません。人は見た目が9割ということは前々から研究結果があることは知っていて、この本が出たときに「やっぱりな」って思ったので、読む必要性を感じなかったからです。
他にも、ベストセラー「嫌われる勇気」という本があります。
タイトルを見たときは衝撃でした。嫌われることを推奨するなんて私の中の常識ではあり得ないことだったからです。どういうことなんだろう?と思って内容を読んでみるとやはり、自分の中の常識が崩れるような内容だったのです。
そもそも常識にとらわれている「頭の固い頑固な人」はこのようなタイトルの本を読みませんし、読んだとしても内容を理解することはできないでしょうが・・・
常に自分の中の常識を疑うことができる人は、「素直」になれる人です。
素直になれば新しい情報を仕入れ、たとえそれが常識と違うことでも冷静に分析することができます。
まとめ
常識や伝統という非科学的、非論理的な言葉にだまされず、常に冷静に見極めることが大切です。
まずは、自分自身の常識を疑い、広い視野で素直になることが、自分の成長になります。
みなさんもたった今から、「常識を疑うこと」を心がけてみてください。
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