なぜあなたは頑張れないのか?成功者には理解できない負け組の心理|年収アップの秘訣
あなたは負け組ですか?それとも勝ち組ですか?
負け組・勝ち組なんて言葉はもはや死語のように扱われていますが、この価値観自体がなくなることはありません。
人生において、他人と自分の年収を比較したとき、否応なく自分が「負け組である」と実感してしまうときってありますよね・・・
目次
あなたは勝ち組?負け組?
「人生に勝ち負けなんてない!」
ハイ、それ綺麗ごと。
同世代で、年収1千万円の人と、年収200万円の人では、客観的に見て年収1千万円の人が勝ち組、年収200万円の人が負け組です。
これはあくまで「客観的に見て」です。
本人が勝ち負けを意識していなければ、本人にとってはどちらでもないわけです。
しかし、この「本人が意識していない」というところが厄介で、負け組ほど自分が客観的に負け組であることに無頓着です。
「人生に勝ち負けなんてない!」という人はたいてい、客観的に見て負け組です。
ちゃんと頑張ればだいたいは勝つ
トップクラスの成功者になるには運の要素が大きいです。
たとえば、オリンピックの代表に選ばれた選手はみんなが金メダルを取る可能性があります。ここまでくるのに、ものすごい努力をするわけですが、最後の最後は運の要素が強いです。
ただし、オリンピックのステージに立つまでにものすごい努力はします。
だけど、オリンピックのステージに立ったらみんな平等です。ちょっとの運の差で優劣が決まってしまいます。
でも、人生においてオリンピックに出るぐらい努力する必要はありません。同世代の平均年収よりちょっとでも高ければ「勝ち組感」は味わえるはずです。
その確率約2分の1です。オリンピックの日本代表になる確率はわかりませんが、少なくともそれよりは高確率です。
日本人全体の平均年収です。
年代 | 平均年収 |
20代 | 354万円 |
30代 | 467万円 |
40代 | 564万円 |
50代 | 701万円 |
人の幸せって実は単純で、自分の周りの人間よりもちょっとだけ年収が高いだけで優越感が感じられて幸せになるのです。
「自分の周りの人間」ってとこが大事で、見ず知らずの国の人とか、手の届かない芸能人とかとは比べない心理があります。あくまで友達間や親戚間などで自分が一番出世した場合、優越感に浸ることができ、それがある意味幸せと感じる人が多いのが事実です。
ということで、ちょっとだけ周りより優れてればいいわけで、オリンピックに出場するぐらいめちゃくちゃ頑張る必要もなく、ちょっと頑張ればだいたいは勝てます。
頑張りたくても頑張れない負け組の心理
「年収アップしたい」
そう思ったとき、勝ち組はこう言います。
「頑張ればいいじゃないか」
だけど、負け組はこの「頑張る」ことができないのです。
勝ち組と呼ばれる人は、すべからく努力をしています。反対に、負け組と呼ばれる年収の低い人たちは、自分にあまく、努力を怠ります。
負け組が頑張らない心理についていろいろと考察します。
まず、「心のブレーキが働いている」可能性があります。
心のブレーキとは、セラピスト石井裕之さんの著書「人生を変える!心のブレーキの外し方」で出てきた言葉です。
人には現状維持が安全だと思ってしまう心理があります。これは、いくら自分が、「このままではダメだ」と意識していても、無意識の潜在意識で働いてしまう強い力です。
石井裕之さんは、「潜在意識は変わることを恐れる」と言っています。
つまり、いくら良い方向へ変わるのだとしても、今まで負け続けていた負け組の状態の方が安全だという潜在意識が、勝ち組へ変わることを恐れてしまい、いたるところで心にブレーキをかけてしまうのです。
たとえば、毎日頑張り続ければ資格取得できて社内で認められ出世に繋がるのに「勉強のやる気が出ない」とか、もうちょっとで営業成績トップで表彰寸前なのに、「急に怖くなってしまう」とかなどが心のブレーキです。
それとちょっと似ている心理でアドラーの目的論があります。
「負け組になるのは『負ける目的』があるからだ」と考えます。
そんな馬鹿な目的あるか!と思うでしょうが、これはかなり信用できる心理学なのです。
負け組になる目的を考えてみましょう。
負け組になることにもメリットがあります。
・忙しくないので自分の時間が持てる
・責任感、プレッシャーからの解放
・お金に余裕のある他者からおごってもらえる
・「頑張れば本当は勝ち組になれる」という可能性が残る
これらのメリットは、勝ち組の人たちから見れば実にくだらないメリットです。なので、負け組の人の心理は勝ち組には理解できません。
同時に、負け組の人から見ても、こんなメリット馬鹿げていると思うかもしれません。
しかし、深層心理ではこういった目的のために、頑張れない自分がいることを意識するべきです。意識し、はじめて、負け組のメリットの愚かさに気づく人もいます。
勝ち組になる勇気が必要
アドラー心理学の本で「幸せになる勇気」というのがありますが、ちょっと応用して、負け組脱却のためには「勝ち組になる勇気」が必要だと思います。
勝ち組になるためには、努力をして、プレッシャーや責任感に耐え、様々な仕事をこなして日々精力的に生きていかなければなりません。
負け組の毎日だらだらと非生産的な行為をしている自分とは真逆の存在になります。
つまり、今の自分を捨てて、まったく違う自分にならなくてはいけないので、心のブレーキも外さなければならないし、負け組でいいという負け組特有のメリットも捨てなければなりません。
勝ち組になる覚悟と自分を変える恐怖に打ち勝つ勇気が必要なのです。
コツは今日だけ頑張る
とは言ったものの、どうやって負け組から脱却すればいいのか分かりませんよね。
精神論や自己啓発書などは栄養ドリンクのようなものです。その場限りの高揚感を味合うだけの無意味なものです。
それよりも、コツがあります。とりあえず今日だけ頑張るのです。
今日を頑張ったものにだけ明日が来るのです(ざわざわ・・・)。
©講談社発行YMKC 賭博破戒禄カイジ1巻149Pより引用
なんだか、「今日だけ」って言われると、明日になったときに、「昨日、今日だけって言って頑張ったんだから、今日は頑張んねー」と思いそうですが、意外とそうではありません。
一度「今日だけ頑張る」を実践すると、意外に明日も「今日だけ頑張ろう」と思えてしまうのです。
これは、本人にある程度やる気がないと効果はありません。潜在意識はもちろん、顕在意識でも負け続けることになんとも思わない人間には効果ないです。親に嫌々強制されて勉強しているような子供にも効果ありません。「今日だけでいいから勉強頑張れ」なんて親に言われたら、「やったー!今日だけいいんだ。明日からは絶対勉強しないぞー!」となります。
きちんとした大人であれば、「今日だけ頑張る」ことで、徐々に勝ち組になる覚悟と勇気が湧いてきます。
年収いくらから勝ち組?負け組?
ここからはちょっと俗っぽい話になりますが、いったい年収がいくらからが勝ち組で、いくらからが負け組なのでしょうか。
あくまで、客観的に見ての話しだということを前置きしておきます。
まず、年収には地域差があります。
世帯の年間収入マップを見ると、日本の地域別年収が細かくわかります。
全国世帯年収マップ
すると、意外や意外、ほとんどの地域で年収300万円未満の世帯が30~45%あたりで一番多く、次いで300万円~500万円の世帯が20~30%、500万円~700万円の世帯が10~20%前後、1000万円を超える世帯は5%ほどしかいません。
世帯年収
300万円未満 | 30~45% |
300~500万円 | 20~30% |
500~700万円 | 10~20% |
つまり、年収300万円未満が日本の世帯のマジョリティなのです。
ただしひとつだけ、年収1000万円以上が26%もいて、逆に300万円未満が18%しかいない地域がありました。ここでは年収1000万円以上がマジョリティです。
それは、東京都港区です。
東京23区全部平均年収が高いわけでもなく、港区だけズバ抜けて高くなっています。次点で千代田区、中央区と高くなっています。
しかも、1000万円以上となっているけど、いったいどこまで高い年収なのかは不明です。こういった地域の人たちが全国の平均年収を上げているのでしょう。
まあとりあえず、こういった圧倒的勝ち組の人達は、おいといて、日本人のほとんどが年収300万円未満であるので、300~500万円ぐらいの年収であれば、周りの友達や親戚達に勝てるのではないでしょうか?
もちろん年齢にもよりますが、私個人的には30歳までに年収400万円いけば勝ち組だと思います。
40~50歳であれば、一般的に年収がもっとも高い時期ですが、700万円もあれば勝ち組でしょう。
負け組は、30歳で250万円以下、40~50歳で350万円以下といったところでしょうか。
ちょっと甘いかもしれませんが、現実こんなものだと思います。
非正規雇用であれば、40歳で年収200万円なんてザラです。
東京都以外であれば、時給がだいたい1000円で1日8時間働いて、月17万円ほど、ボーナスなし、年収204万円・・・なんて人はたくさんいます。家賃が5万円ほどなら暮らせなくはないですが、旅行やアウトドアなどお金のかかる趣味はまったくやらなくなります。
でも、なまじなんとか暮らせてしまうから厄介です。今の時代、ネットから無料で楽しめる娯楽がたくさんありますから、そんなにお金をかけなくてもある程度満足して生きていけます。
それはそれでいいのかもしれませんが、客観的に負け組年収の人は、他人と自分の年収を比べたときに卑屈になってしまう人もいます。そうなると、自分に自信が持てない状態になり、人生楽しめません。
自分に自信をもって、人生楽しむためにも年収は高いに越したことがないでしょう。
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