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子を潰す親の特徴6|将来ニートにさせたくないなら読んどけ

公開日: : 最終更新日:2021/03/31 心理学

親によって潰されたと思っている人間は意外とたくさんいます。

子供の才能を生かすのも潰すのも親次第です。

今回は自分の実体験を踏まえ、子を潰す親の特徴を6つ紹介します。

目次

プロローグ~私の体験から~

私は中学校を卒業するまでは親の顔色を伺うような性格をしていました。

なんとなく高校生になってから「父親の言っていることは矛盾している」と思うようになり、父親のことを全力で否定するために心理学系の本を読み漁りました。

本に書いてあることは、すべて父親と真逆のことを言っており、「自分の考えは間違っていなかった」と自分に自信が持てました。

しかし決して「今の自分がダメなのは父親の教育方針が間違っていたからだ」とは思いません。こう考えてしまうと、ずっとダメなままの自分になってしまうため、あまり考えないようにして生きてきました。

しかし、大人になった今でもたまに父親に似た嫌な部分を自分に感じることがあります。

それを感じるたびに、「俺の父親は馬鹿な人間だったな~」と思い、同時に理想の教育方針というものを研究するようになりました。

そんな経験から、どんな親の行動や発言が子供を潰してしまうのかをまとめてみました。

1.価値観を押し付ける親

「勉強」は良いこと。

「ゲーム」は悪いこと。

こんな価値観を子供に押し付けていませんか?

このように価値観を押し付ける親は、子供は自分の所有物だと勘違いしています。

子供は全く別の1人の人間です。好きなことも嫌いなこと本来違うはずなのに、親の価値観を押し付けてばかりだと、子供が自分で好きなことを見つける才能を潰してしまいます。

それに、コソコソ隠れてゲームをやるのと、堂々と楽しんでゲームをやるのはどちらが健全でしょうか?

自分の好きな事をどうどうと主張できる自己肯定感の強い大人にするためには、親の価値観を押し付けるのは辞めましょう。

2.未来の世界を想像できていない

eスポーツって知っていますか?

これはテレビゲームをスポーツ競技として捉えた名称です。eスポーツの大会では賞金も出ますし、プロゲーマーも存在します。

プロゲーマーの中には年収は1000万円を超える人も存在します。

ほんの数年前には全く聞かない用語だったのに、最近やっと日本でも認知されてきました。

ゲームが仕事になる世の中なのに、「ゲームはダメ」「勉強は良い」なんて親の価値観がどれほど優れているのでしょうか?

eスポーツはほんの一例に過ぎませんが、テクノロジーの進歩スピードがどんどん上がっていく世の中で、親の価値観なんてすぐに古くなります。

今現在小学校で行われている勉強なんてものはその子が大人になったら全く不要な物になっていて、実はテレビゲームだとかSNSとかそういったものが重要になってきたりする時代なのです。

私が子供のころもそうでした。自宅にパソコンがあり、親の目を盗んでは使っていたのですが、親にとってはただのゲームと同列の価値観しかなかったようで、見つかるとひどく怒られました。

しかし、現在パソコンで仕事をすることが当たり前になり、将来が読めていない親の価値観が間違っていたことが証明されました。

3.とことんハマることを許さない

何かにとことんハマったことはありますか?

子供を潰す親は、子供が何かにハマっているとそれにブレーキをかけてきます。

「1時間だけだよ」「いつまでやっているの、早く勉強しなさい!」「そんなこと意味ないから辞めろ!」

このような言葉で、非常に貴重な「黄金タイム」をことごとく潰していきます。

この黄金タイムを誰にも邪魔されず十分に堪能した子供は、1つのことを極める力が身につきます。

それがどんなくだらないことでもいいのです。先にした価値観の話ともかぶりますが、そもそもそれを「くだらない」と一蹴できるほど親は将来の世界の見通しがあるのでしょうか?

今後どんどん何が仕事になるのか分からない時代になっていきます。現在の価値観ではなく、子供が成人した時にどうなるかも想像してみましょう。

それに、ハマるという本質は役立つ役立たないはそもそも関係ありません。

「ピーナッツを鼻から飛ばすこと」にメチャクチャハマっててもいいのです。たぶん将来仕事にはならないでしょうが、それでも親は止めてはいけません。

途中で親が止めてしまうと、その子供が成長したときに何にも熱くなれない大人ができあがります。

ハマることを経験していない人間は、何でもかんでも中途半端で人並みにしか物事を熟せず、「これだけは誰にも負けない」というスキルが身につきません。

このように成長してしまった大人は、ブレーキをかける親がいない生活でも、自分自身で心が勝手にブレーキをかけてしまいます。深層心理でハマって自分が変化してしまうことを恐れているからです。

なので、ハマる経験は子供の内から積んでおいた方がいいのです。

もう一つ、親ブレーキによる弊害があります。

心理学でツァイガルニク効果というものがあります。

これは、「キリの悪いところで終了してしまうと、ずっとそのことが気になってしまう」という心理です。連続ドラマもキリの悪いところで終わりますが、それもツァイガルニク効果で続きを見たいと思わせる仕組みです。

たとえばゲームを楽しく遊んでいる子供に対し、親が強制的に終了させたとします。

すると、無理やり勉強をさせたとしても、子供は勉強に集中できません。なぜならゲームを途中でやめてしまったので、ツァイガルニク効果によりゲームばかりが気になるからです。

なので、ゲームを辞めて勉強をするタイミングで一番いいのは、ゲームを全クリしてからです。ドラクエとかだと1週間ぐらいかかりますが、1週間ただひたすらゲームをしている子供を叱ってはいけません。とことん飽きるまで好きにやらせましょう。

4.習い事を辞めさせない

子供はいろんなことに興味を持ち、同時にいろんなことをすぐに飽きます。

たとえば、水泳に興味を持って始め、1年ぐらい経つともう辞めたいと言いだす子供は多いです。

そこで、「だめだ、自分がやるって言って始めたことだろ?」みたいに言う親がたくさんいますが、ほんとに馬鹿親で子供を潰しています。

こういうタイプの親はタチが悪く、「自分は子供のためを思っている」と考えていますが、逆効果です。

そもそも始めるきっかけにそれほど立派な理由が子供にあるわけがないと知るべきです。

キッカケなんてものは、「友達がやっているから」「兄弟がやっていたから」「楽しそうだから」など、実に子供らしいものです。

そんなきっかけで一度始めただけなのに、辞めさせないなんてそんな理不尽な事ってありますか?

とっとと辞めて、新しい興味を持ったものをやらせるべきです。

子供も学習しているので、前の習い事の経験から、「自分はこういう系が好きなんだな~」ということが徐々にわかってきます。

「子供らしい動機で始めただけの、初めての習い事が、その子の能力に一番適している」なんてことは確率的に考えてもとても可能性が低いです。それをわかっていない馬鹿親が子供を潰します。

5.子供の興味を無視する

これは結構知らず知らずのうちに親がやることです。

たとえば、子供が勉強にメチャクチャ興味を持ったとします。

すると、親は喜んで新しい参考書をどんどん買い与えるでしょう。

しかし、これが親の全く興味のない事柄に、子供が興味を示したらどうでしょうか?

たとえば、親子で一緒にTVを見ていて、ボクシング中継が流れたとします。子供は興味津々で見ていたのに、親は暴力的だからといってすぐにチャンネルを変えました。

また、バラエティ番組を子供が楽しく見ていたのに、親が来て「くだらない」といってチャンネルを変えてしまいました。

こういった行為が子供の興味を無視していることになります。

本来親が取るべき行為は、子供が何に興味をもっているかアンテナを常に張るべきなのです。

子供は必ず何かしらのサインを出しています。それをキャッチするのはアンテナを張っていれば簡単なはずです。

ボクシング中継を興味津々で見ていたら、後日サンドバックを買い与えるなどします。そして、子供が毎日サンドバックを叩いているようであれば、「一緒にジムに見学にいくか?」など誘ってみると良いでしょう。

このように子供の興味を親の価値観でシャットアウトせずに、きちんと見てあげ、さらに、関連する物を買い与えるなどし、興味の幅を広げてあげると子供の才能を育てる結果になります。

これをせずに、親が子供に「お前は将来どうしたいんだ」なんて聞く馬鹿親はたくさんいます。

そんなこと常にアンテナを張っていればわかる話です。子供の興味を無視し続けた結果、大人になったときに「何をしたらいいかわからない」人間ができあがります。

6.子供を尊敬していない

子供を潰す父親によくあります。

自分は子供に尊敬されたいけど、子供のことを尊敬していません。

具体的には次のような態度です。

・否定しかしない
・ほめない
・共感しない
・笑わせない(ボケない)
・意見を譲らない
・知識アピールをする
・自分と比較する

こういう人間と友達になりたいですか?

なりたくないですよね。

でも「子供は友達じゃないから」と言って、このような態度を子供にとる親がたくさんいます。

しかし、子供は親を見て育つので、性格が親に似てきます。

こういった親に育てられた子供は、まんまそのような性格になり、人に嫌われて友達が少ないです。

なので、正しい親のあるべき態度とは、自分の子供である前に、1人の人間として尊敬し接することです。

尊敬して接すれば、子供も人を尊敬し、他人からも尊敬される人間になります。

まとめ

いかがでしたか?

今回の「子を潰す親の特徴」は、私自身の実体験や日々感じていること、心理学の本を読み漁った経験などから書きました。

また、ときには悪いと分かっていても感情的に子供にぶつかってしまう親の気持ちも良く分かります。

ただ、本気で子供のことを考え、何が子供の才能を伸ばすこと、潰すことになるのかを少しでも考えていただければ幸いです。

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Comment

  1. さんま より:

    いつも思うのですが、

    こうした境遇で、さらに言えば自分で跳ね除けるほどのガッツがなかった人間はどうすれば自分を取り戻せますか?

    似た境遇の中で親の圧力に負けない人もいるのだから、自己責任という正論を持ち出す人の気持ちも理解に困ります。
    それぞれ、負けん気が強い子もいれば優しくて繊細な子もいます。そうした子供の特性を無視して、あの人は出来るからそれは言い訳だと。

    これを言って誰かが救われるのかと、もちろん。可哀想にね辛かったね。で終わるのは、その人の為にならないと思いますが。

    私も、こうなってしまったことは、もう仕方がないけど、じゃあどうするかの部分でいつも挫けます。
    今ある幸せでは満足できないという心に不満を抱えてしまいます。

    私は主に父と確執がありますが、今話しても、あの頃はあれで正しかったと、自分のやった事を正当化して話になりません。
    私の姉が音信不通になったにもかかわらずです。

    父は昔いじめられてたそうですが、きっと父自身が子供頃の不満をぶつけてしまうのだと思います。

    感覚的には、形を取り繕ったクソガキに教育された気分です。

  2. 匿名 より:

    まだ今の時代の親はいいよ。ネットでこういったものが見れるし、何がいいのか悪いのかを簡単に検索できる。教育や肉体のケアも。もちろん親の学ぶ質が問われるのは昔も同じだが、確実にやりやすい時代になった。

    親ガチャという言葉はあまりに直球の真実であり、たまに認められない人もいるが、努力を子に見せていれば子は親ガチャと聞いても自分の親を擁護する。

    そうしないということは、それまでの親だったということ。
    スタートが絶対的に肝心なものは必ずある。それが子供時代であり、取り返しのつかないのが人生であることを理解できない者が多すぎる。

    他人の綺麗事では人の人生は救えませんよ?
    啓発の溺れた皆様方。

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