人間が変わる方法は3つしかない~もっとも無意味なのは決意を新たにすること
時間と無駄の科学という本に書いてある名言です。
人間が変わる方法は3つしかない。
1つ目は時間配分を変えること。
2つ目は住む場所を変えること。
3つ目は付き合う人を変えること。
どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的。
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
なかなか的を得た名言だと思います。
私はこの本を読んでいませんが、この名言だけでなんとなく考察しました。
目次
住む場所を変える
これは私自身の実体験から理解できます。
私が田舎の実家暮らしだったときは、一人で何もできないダメな人間でしたが、引っ越しして一人暮らしをするようになったら変わりました。
そしてさらに、小さなアパート暮らしをやめ、ちょっと郊外の一戸建てで暮らすようになりました。すると、今までほとんどやらなかった家事をするようになりましたし、試験勉強もはかどり、当時目指していた行政書士の資格にも合格することができました(個人的に一戸建てが性に合ってたんでしょう)。
住む場所を変えるメリットは、物理的な効果もあります。
たとえば、遅刻癖が治らないAさん。
決意を新たにして、明日から絶対遅刻しないと決めました。
決意を新たにすることは無意味なので結局遅刻してしまいました。
しかし、遅刻癖が治らないBさんの場合。
遅刻しないように、いっそのこと会社まで徒歩10分で行ける場所へ引っ越ししました。
会社までメチャクチャ近いので、二度と遅刻することは無くなりました。
このように、住む場所を変えると具体的な効果が期待できますね。
地元に縛り付けられたマイルドヤンキーとかも、都会に引っ越しすれば変わるでしょう。
頼れる仲間もいないので、自分が成長するしかないですからね。
今まで地元では受け入れられていたマイルドヤンキーファッションは都会ではくそダサいので、バカにされないように自然と都会風のファッションになっていきます。
このように住む場所を変えるということは、自分を変える強制力があるんですね。
付き合う人を変える
類は友を呼ぶという言葉があるように、人間は自分と似た人間と仲良くなりやすいです。
自分より劣った人間と付き合うと、優越感が得られます。
逆に、自分より優秀な人間が間近にいると劣等感にさいなまれます。
ほとんどの人は、自分と同レベルか自分より格下の人間といるほうが安らぐため、そのようなコミュニティーを築きがちです。
自分を変えたいのであれば、自分より優れた人間と付き合うように心がけましょう。そうすると、優れた人と同じステージへ引っ張り上げてくれる効果が期待できます。
それは優れた人間がそばにいるだけで、劣等感から努力をしたり、有益な情報を仕入れたり、身近でマネやすいため自分の成長につながるからです。
おそらく今現在自分を変えたいと思っている人は、付き合う人間のレベルが低いはずです。
だからこそ、付き合う人を変えることが自分を変えることに繋がるのです。
時間配分を変える
著書では時間配分を変えることがもっとも重要と書いています。
住む場所を変えたり、付き合う人を変えれば自然と時間配分も変わると思いますので、これが一番重要なのでしょう。
時間配分を変えるということは、今まで通りのルーティンを変えるということです。
当然いままで通りの生活ルーティンでは人生は変わりません。
例えば、会社から帰って自由時間が3時間があるが、毎日3時間TVを見る生活を送っています。
この時間配分を変えようと思います。
毎日TVは1時間だけにして、残り2時間は読書をします。
毎日2時間読書についやせば、そうとう頭が良くなります。
このように、自分の時間配分を変えることで人間が変わるのです。
決意を新たにしても、何も変わってない
自己啓発本を読んで、やる気がでて決意を新たにする。
1週間は精力的に活動していたが、やがてもとに戻ってしまう。
誰にでも経験あるのではないでしょうか?
人間は1週間ていど頑張ったところで絶対変わりません。
長い長い継続により、初めて変化の兆しが表れるものです。
決意というものは、自分を変えるという点においては無意味なことなのです。
自分を信用してはいけません。人間は弱い生き物です。
だからこそ、3つの方法で自分を強制的に変えていくことが必要なのです。
同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という。
アインシュタインの名言です。
同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という。
説明しなくてもわかると思いますが、先の3つの方法に通ずるものがあります。
先の3つは、つまり、同じことからの脱却です。
- 時間配分
- 住む場所
- 付き合う人
これらを変えないで違う結果を望んでいるのであれば、アインシュタインの言うように、狂気なんです。
分かりやすい狂気の例で言うと、
スマホのロック解除を1234で試して違ったのに、また1234と入力する。これを10回も20回も繰り返す。
絶対解除できるはずないのに、もう一度試したら解除できるかも!と同じ暗唱番号を入力する。これは狂気ですよね。
科学の実験でも、Aの方法でうまくいかなかったのに、またAの方法で実験する。
普通は試行錯誤してBの方法、Cの方法と変化をさせていけばいいのに、同じことを繰り返しながら違う結果を望む。これも狂気です。
そして、この狂気は知らず知らずのうちに自分にも当てはまっているのです。
毎日同じルーティンで生活しているのに、お金持ちになりたい、モテたい、変わりたい・・・・などと、狂気です。
世の中にどれだけこの狂気の人間がいることやら。
自分では気づかないだけで、世の中にいる99%の凡人は、天才からみたら狂気なのかもしれませんね。
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