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「本を読むと頭が良くなる」を論理的に説明、著名人の読書量も公開

公開日: : 最終更新日:2021/03/31 キャリアアップ

なぜ本を読むと頭が良くなるのか?

頭がいいと言ってもさまざまなケースがありますが、本を読むことによる頭の良さの向上は次の2つが挙げられます。

普段から正しい文章を読む習慣があれば、国語能力が向上します。たとえば国語のテストで、正しい文章と正しくない文章の違和感に気づきやすくなります。これは小説でも何でも、普段から正しい活字に触れていれば効果があることです。

次に、ビジネス書や専門書を読むことによって論理的思考能力が向上します。これは、大量の情報を頭に入れることで、思考の選択パターンが増えるため複雑な思考が可能になるからです。漫画や小説ではあまり効果がありません。

今回は、ビジネス書や専門書をたくさん読むことによって得られる頭の良さについて説明します。

目次

頭が良くなる仕組みは人口知能と似てる

人工知能(AI)は大量のデータから最善の答えを導き出すようにプログラミングされています。データが多ければ多いほど(学習すればするほど)明確な答えが出せます。これはデータが増えることによって選択肢も増え、推論が発生するため複雑な思考が可能になるからです。

人工知能に関してはこちらの記事もご覧ください⇒AIってよく聞くけど、人工知能の定義って何?と思ったときに読む記事

人間の脳も同じで、データが多いほど複雑に思考することが可能なのです。子供と大人を比べるとよくわかります。子供は単純ですが、大人は複雑ですよね。これは脳のデータ量の違いなのです。

もっとも人間の脳はコンピュータの数百倍も優秀なので、思考の複雑さにおいてはAIは足元にも及びませんが。

ネットよりも本のほうが得られるデータ量が圧倒的に多い

脳のデータ量を増やすことによって、複雑な思考が可能です。データ量は年齢を重ねれば自然に増えますし、本を読まなくてもTVやネットから情報を得ることは可能です。

しかし、やはり一番効率的にデータを脳にインプットするには本が一番いいのです。1時間ネットサーフィンするより、1時間本を読むほうが得られる知識が圧倒的に多いです。

本のデータ量を文字数であらわします。文庫本1ページあたり約600文字です。文庫本はだいたい200ページほどあります。合計すると、文庫本1冊あたり約12万文字です。

BizCoCoでは1記事あたり約2500~4000文字程度で、ブログの中では多いほうだと思います。だいたい40記事ほど読めば文庫本1冊分の文字数に相当します。しかしBizCoCoは、1つのテーマに絞って記事を書いているわけではありません。1つのテーマで40記事も書けといわれたら流石に大変ですから。

これを考えると、本は1つのテーマで12万文字も書いていますので、そうとうその分野に精通していないと書けないわけです。

学者が書いた本を見ると文末に英語で書かれた参考文献がズラ~と乗っています。文庫本1冊作り上げるのにどれだけの労力をかけたかが計り知れます。一般の人が書くブログのレベルとの質の違いは明白です。

質の高い文章を1時間読むのと、素人が書いた文章を1時間読むのとではどちらがいいかは明白ですが、本とネットでは1時間当たりに得られる情報量そのものも違います。それには「無駄な重複」「調査にとられる時間」があげられます。以下に説明を述べます。

ネットは情報が重複してる場合が多い

ある事柄を調べたいと思ったときネットを活用するのはとても便利です。事柄を検索して、知りたい情報をピックアップしてくれるからです。調べ物に関しては断然ネットのほうが有利でしょう。だだし、専門的な知識を得たいときは本のほうが有利です。

ネットの情報は同じことを書いている人がたくさんいます。何度も同じ内容を目にするのは時間の無駄です。かといって、1つのサイトの情報だけを鵜呑みにはできませんから、他のサイトも閲覧しなくてはいけません。重複した情報がたくさんある中で、新しい情報を見つけ出す作業は大変です。それよりだったら、1人の著者が書いた本を読んだほうが重複の心配は無いので情報をたくさん入手できます。

ネットは信用性の調査に時間がかかる

ちょっと情報リテラシーの高い人であれば、ネットに乗ってる情報が信用できるかできないかを調査すると思います。「誰が書いているのか?同じことを述べてる人は他にもいるのか?情報のソースはどこか?」などです。調査をしなかったとしても、ネットの情報を鵜呑みにはせず疑いの目で見てる人も多いと思います。

私も調べ物をするときは主にネットを活用しますが、やはり情報の信頼性というのはサイトの1ページや2ページを見ただけでは判断できません。BizCoCoに記事を掲載するときも嘘が無いように厳密に調査してから記事をアップしています。

しかし、本はお金を取って世に出している商品ですから、それなりの質があります。情報の出所をしっかり記載してあり、著者の情報も記載してあります。信頼できる著者の本であればいちいち情報の信頼性の調査が不要です。よって本の方が時間を節約できます。それに、疑いの目で見過ぎないとにより、貴重な脳のキャパシティを「情報を理解する、覚える」ことに集中できるので情報の吸収率が高いのです。(もちろん本でもツッコミたくなる部分もありますが)

本の方が最新情報なのか古い情報なのかがわかりやすい

ネットで検索ページのトップに出たからといって情報が最新とは限りません。いくら体系的にまとめ上げられたサイトでも情報が古い場合があります。それに比べ、本であれば新作を買えばそれは最新の情報です。本は発売日が古いか新しいかで情報の新古がすぐわかるのです。

ニュースなんかはネットで(ザックリと)最新の情報が手に入りますが、専門知識を得たいという場合はその分野の最新の本を買って読むのが一番手っ取り早いでしょう。

ネットは何を調べたらいいのか考える必要がある

ネットは専門的な知識を得ようと思っても、何を調べればいいかを考えなくてはならないです。本の場合は「これとこれとこれを覚えてください!」と言ってくれているようなものなので、何を学べばいいのかを考える必要がありません。余計なことを考えなくていいので、本の内容に集中できます。よって専門的な知識を得たい場合には体系的にまとめ上げられている本の方が有利なのです。

 

ネットと本では長所と短所がそれぞれあるので、「本のほうがいい」「ネットのほうがいい」と決められるものではありません。しかし、「頭を良くすること」に関してはネットよりも本のほうが良いでしょう。

読書量と年収が比例するは本当か?

学力と読書量の研究結果はいくつかあります。普段の読書量のアンケートで、月に0冊の生徒よりも、月に4~5冊読む生徒のほうが学力が高いというデータがあります。

余談ですが、学校の施策で”読書の時間”を作り、好きでもない本を無理やり読んだとしても学力は向上しないということがわかっています。ただし、「読書が好き」とアンケートに答えた生徒だけは学力が高かったのです。つまり、強制されてもサボろうと思えばいくらでもサボれますから、読書の強制はまったく無意味だったということです。

本題の年収と読書量は比例するのか?ということですが、あまり信用できるデータは見つけることができなかったです。ただ、ある民間企業の研究データでは「読書量と年収は比例する」という結果のものがありました。

実際IQが高くないと就けない職(官僚や医者等)は年収が高いので、読書量が多いと頭が良くなる⇒頭がいいといい職に就ける⇒いい職だと年収が高いという寸法なのでしょう。

著名人の読書量

平成25年度の文化庁の調査で「国語に対する世論調査」というものがあります。その中に1か月に読む本の冊数のアンケートがあり、実に47.5%の人が1か月に1冊も本を読まないことがわかりました。次いで、1,2冊の人が34.5%、3,4冊の人が10.9%、5,6冊の人が3.4%、7冊以上の人が3.6%でした。

1ヶ月に1冊も読まない 47.5%
1、2冊は読む 34.5%
3、4冊読む 10.9%
5、6冊読む 3.4%
7冊以上読む 3.6%

これを踏まえて、著名人の読書量を紹介します。

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
・幼少のころから読書習慣があり、現在でも毎日平均1時間、週末はもっと長い時間本を読む

孫正義(ソフトバンクグループ創業者)
・肝炎の入院期間の3年半の間に3000冊もの本を読んだ

柳井正(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)
・ドラッカーなどのビジネス書をたくさん読んでいる。16時に仕事を切り上げ、多くの時間を読書に費やしてる

DaiGo(メンタリスト)
・毎日本を読み、多い時で1日20冊読む

堀江貴文(ホリエモン)
・1年9か月間の服役中に本を1000冊読んだ

まとめ

年収3000万円以上の人は年収300万円の人の38倍本を読むそうです。これは本当か定かではありませんが、少なくとも「バカは本を読まない」というのは真実だと思います。バカで多読家なんて見たことも聞いたこともありませんから・・・

本を読むことで深い思考が可能になります。本を読まない人は思考が単純です。思考するためにはデータが必要であり、データをインプットするには本が最適です。

私はとりあえず年収アップしたいので、今日から少しでも読書習慣つけます(本当に年収アップするか実験します!笑)

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